オーケストラを学ぶのにお勧めの本

パソコン音楽とは言え生楽器の知識は必要

オーケストラ曲を生演奏用に普段から書いてる人はその段階でどこかしらで
しっかりと学んだ事がある人ではないでしょうか?

最近では優秀で安価なソフト音源のおかげでそこそこのDTM環境が揃えば
オーケストラな曲、それに近い曲を誰でも発表できる機会があると思います。

本物の生演奏のために書くという作業ではないという事ですね。
なので誰でもそれっぽい?曲を作れたりもします。

私自身、音源が優秀になりつつある環境でこそ生楽器の最適な音域や組み合わせなど
いわゆるオーケストレーションの手法を知っておくべきではないか、と思っています。

さてそこで紹介したいのはこの本。



ウォルター・ピストン「管弦楽法」です。音大の作曲科にはマストなこの本。

少々値は張りますがこの一冊があればオーケストラの各楽器の事から最適な配置や
組み合わせ、いわゆるオーケストレーションのことは全て網羅できます。まさにバイブル。

●第一部 オーケストラの諸楽器

第一章 弦楽器
調弦/運指法/重音奏法(ダブル・ストップ)/弦の分割(ディヴィジ,divisi)/
ヴィブラート(Vibrato)/運弓法/レガート(Legato)/ノンレガート(Non legato)/
スタッカート(Staccato)/アクセント/音色効果/ピチカート(Pizzicato)/
ハーモニックス/人工的ハーモニックス―トリラ(英Trills伊trilla)/トレモロ(Tremolo)/
弱音(ミュートMutes)/スコルダトゥーラ(Scordatura)

https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=106900

このような細部に渡る説明がオーケストラの各楽器ごとにあるので
全部インプットすればかなりのオーケストラオタクになれると思います。

楽器の説明以外に最適な音域や他の楽器との組み合わせ例などもあり
実際にクラシック楽曲のスコアが多く参考例として上がっています。

DTMだからできる事もあるけれど・・・

実際にこの本を参考に最適なオーケストレーションをしたつもりでもいい感じに響かない

なんて事もあろうかと思います。最終的にいい響きにするのが目的ですから後ろでうっすらと
パッドを鳴らしてみたり違うメーカーの音源でユニゾンにしたりとDTMなりのやり方を
やってみてもいいと思います。そうして自分の最適なサウンドが固まって行くと思います。

という事でオーケストラ作家を目指すにはお勧めのこの一冊。一生使えると思うので
一家に一冊置いてみてはいかがでしょうか?

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